【 FUJIFILM 400 】のレビューをします。
富士フイルムから日本でも2024年発売スタートした最新のカラーネガフイルムです。
フジフイルムと言えば Xシリーズでカメラ業界を盛り上げているさなか拍車をかけるこのタイミングで最新フィルム「FUJIFILM 400」が登場‼
Xシリーズのフイルムシュミレーションにはない色表現。
そして過去のフイルムにはなかった色の特徴がありました。
・写真作例は70枚以上あります。
・日常生活で目にする光、全てのシーンで撮影しています。
・上級者ですら知らないフイルムの知識、撮影テク記載しています。
・フイルムカメラ入門者、初心者はコレを観て意識して撮るだけで簡単に綺麗な写真が撮れます。知らないと失敗写真が増えます。。
・フイルムに関する最新情報も記載しています。
・この情報があれば撮る物、撮り方変わり爆速で上達します。
・さらに、都内撮影スポットも紹介しています
・使用したカメラ、レンズ値段もお伝えしています。
・そして、失敗しない、写真が上手くなる撮り方も記載しています。
・今品薄でお店でなかなか見かけませんが、最安で購入できるURL張り付けてます。※数量に限りあり
フイルムかなり高価ですから損出来ないと思います。
現像代もお金掛かりますから。。
知っていれば綺麗に撮れ上級者を凌ぎます。
正しいスキルを身に付けてフイルム写真を楽しんでほしいです。
作例写真
朝・昼・晩のシチュエーションと、
ゴールデンアワー、マジックアワー、ブルーアワー、
更に室内の蛍光灯、LED、タングステン、ネオン管、日常生活で見る全ての光を撮っています。
撮影は8月26日~9月5日までの5日間、東京都内の風景を撮影。
色の出方、フイルムの特徴を確認する撮り方をしている
使用レンズ
60年前のオールドレンズ2本、
2000年前後にリリースされたズームレンズ3本、
ミラーレスに装着可能なデジタル一眼レフ時代の現行レンズ1本で撮影しています。
メーカーは全てNIKONで統一。
これには理由があり、Nikonの作例を見る事で皆さんが使っているレンズの色の出方や癖が大体想像できることも考えレンズ統一。
Nikonで撮ったものならプラナーだと、あーなるなとか
タクマーならこう写ってくるなどなど当たりが分かりやすい。
レンズ、カメラの値段途中でお伝えしていきます。
フイルム一眼レフデビューを考えているかたは検討材料として参考頂けます。
また、どう撮ったのかそこもお伝えしていく。
フイルム特徴
フイルムのパッケージは緑と青が印象的です。
これは緑と青が特に綺麗に色表現します。という現れです。
KODACもパッケージの色でフイルムの特徴カラーを謳(うた)っています。
なので緑と青の色の出方注目ください。
【サンプル写真】
午前
日が高い位置に来ていないため被写体と空の露出と近いこともあり空が青く出る。
日陰のシーンでも緑は綺麗に発色して綺麗だ。
正午:月島・有楽町・皇居外苑・東京駅・中野
太陽が真上に来ると空は水色になる。
建物に露出をあわせているので空の方が明るいため水色になる
午前中のように青く出したい場合建物は暗くなる
15時~17時:晴れ 浅草・新宿
日が傾き出すと午前中の様な空の青さが戻ってくる。
建物に太陽光が当たり建物に露出を合わせるため空の露出と近くなるので昼間より青写る
17時ころ日の色が変わりオレンジがかる。浅草寺の写真がまさにそう。
ゴールデンアワー・マジックアワー・ブルーアワー
ゴールデンアワーは日没40分前が撮りごろになってくる。
夕日が沈むまでは手持ちで撮れる。
空が紫に染まるマジックアワー、ブルーアワーは三脚が必須。
ブルーアワーは肉眼であまり感じ取れない空の色が写ります。
長時間露光する事で建物の光が当たっていない箇所も浮かび上がってくるので肉眼の世界と異なる世界感が撮れます。
紫綺麗に出る印象を受けました。
夜
夜の風景写真は三脚使っています。
提灯と屋台の写真はオールドレンズ開放で撮っています。35㎜と50㎜の単焦点レンズ。
解放に設定する事で手持ちでも適正露出で撮ることが出来ます。
60年前のオールドレンズ、提灯、屋台さらに演出を高めている。ナイス。
オールドレンズ以外の写真はブラックマジックNo.5のフィルターを使用。
これを使う事で光がにじみシネマティックな描写になる。
室内:蛍光灯・LED・ネオン管・タングステン
このシーンは全て2000年前後にリリースされたズームレンズを使用。
ブラックミストNo.5を入れたり入れなかったり。
失敗せず綺麗に撮る方法
・日中の撮り方
太陽を自分の背にある状態で撮ると空は青く被写体もハツラツと撮れます。なによりこのフイルムの強味である青がより引き立ちます。
基本日が沈むまではF値は8で撮っています。
※レンズの性能を最大限引き出せるF値が8~11です。解像度が高く収差も抑えられフジフイルム400のポテンシャルが際立ちます。
・サイド光だと被写体に影が出来ドラマチックに撮れます。空も青く撮れる。
・逆光だと被写体は写るが空が白くなります。
逆光時、空に露出を合わせた場合被写体は真っ暗になりますが、
被写体のシルエットで画を演出することが出来ます。
逆光でもいい写真は撮れます。手段として知っておくと良いでしょう。
・日が沈んだブルーアワー、夜の撮影
カラーネガフイルムは露光時間が長くなるとハイライト部分の感度が鈍くなります。
なのでシャドウ部分がゆっくり写真に写し出さ肉眼では見えてこない部分も見えてきます。
一言でいうと幻想的になります。
カメラ設定ですが、F値は11。シャッタースピードはスマホの露出計アプリで1秒と出たら+1秒、4秒と出たら8秒のように一段分シャッタースピードを遅くしてやります。
そうする事で上記写真のようにブルーアワー綺麗に撮れます。
シャドウも綺麗に写ってきます。
・室内撮影
室内はレンズ解放の状態で撮ると手持ちでもブレず撮る事ができます。
単焦点レンズがこの時はオススメです。
この時脇は締めてカメラ構えてください。ファインダーを覗いた時ほほもしくは眉鼻はカメラに密着させてシャッターを切るとよりブレを軽減できます。
・使用したレンズ
60年前のオールドレンズ
Nikkor-s auto 50mm f1.4 \3,000
Nikkor-s auto 35mm f2.8 \9,000
2000年前後発売のズームレンズ
AF Zoom-Nikkor 28-80mmF3.3-5.6d \3,300
AI AF Zoom Nikkor 28~200mm F3.5~5.6D \4,000
AI AF Zoom Nikkor 24-120mm F3.5-5.6D \7,000
ミラーレス装着可能なデジタル一眼レフ時代の現行レンズ
AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR \50,000
・カメラボディー
Nikon F70 \3,000
F801シリーズ \1,800
F601シリーズ \1,700
・レンズフィルター
ブラックミストNo.5
クロスフィルター
オールドはエモさやノスタルジックが増します。少し色が濃く乗ります。絞りも8まで絞れば当時のライカレンズより解像します。
2000年前後のズームレンズは癖が無く綺麗に写ります。
現行のズームレンズは解像度が高いが35㎜カラーフイルムでは必要がないほどの解像力。
2000年前後までのレンズで十分です。
カメラ機材の値段はチープですがリッチな写真が撮れます。
感想
緑や青が特徴的ですが、赤色が綺麗にでるなと感じました。
意識していなかったし、予想以上に綺麗なのでいいやん!このフイルム!って思いました
緑青にたいしてバランスのとれた赤色に驚きと感動がありました。
画を邪魔するハレンチな赤とかではなく肉眼に近い発色の赤が素晴らしい。
現像するまでは朱色っぽい感じかなとか赤色に関しては意識していなかった。
この赤、素直で存在感もあります。
これで赤いポルシェとか撮ってみたい。絶対おもしろい。
光の三原色RGBの構成上、緑青が綺麗に出るという事は写真の雰囲気は赤が決め手になる
そこに開発の企業努力の感動を感じたりしました。赤本当に綺麗です、本当に。
あと、ラチチュードが広いなと感じました。
シャドウ部分と空の青写ってます。
レンジ幅は世界一広いフイルムなんじゃないかと感じました。
撮りての写真表現も広がる、これスゴイフイルムです。
・オススメしたい人
フジフイルムのXシリーズのフイルムシュミレーションにはない発色ですし、
これで撮ったらまた違う印象の写真になるのでXシリーズを持っている人はこのフイルムぜひ試してほしい。
そして、マジックアワーやブルーアワー、フイルムの持つ赤が綺麗なので、
当然紫も綺麗にでます。
タイミングがあえば挑戦してほしい。
紫のグラデーションに感動があり心奪われます。
このフイルム、感度が400なので初心者や入門者にとって扱いやすい。
あと、色に関しても万能なので、友人を撮ったりストリートスナップや風景オススメです。
くどくないエモさを欲している人は、オールドレンズとフジフイルム400の組み合わせはまります。
・フイルム最安、購入先
在庫に限りあるかも、チェックしてみてください。
ほな、いい写真撮ってきてください!
宇都宮 修
TV,CM,広告スチールカメラマン Based in Tokyo
【Louis Vuitton•Wacoal•知事選広告など撮影】
受賞歴
2016JPS展 優秀賞
CP+ Zooms Japan 2017 ノミネート
第64回ニッコールフォトコンテスト推薦
2018JPS展 優秀賞 etc..